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土佐和紙壁紙のメンテナンス方法・紙クロスの汚れ「壁紙の専門誌」

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f:id:akigamishop:20191231112536j:plain壁紙を選ぶ際に 和紙や紙系の壁紙にしようかなと考えることがあると思われます。
その時に考えるのは汚れやすい?
メンテナンスはどうすればいいのか?
など気になると思われます。

そもそも 和紙や紙系のクロスって何?

紙系壁紙の種類

紙系の壁紙には、和紙・輸入壁紙・紙布など色んな種類があります。


紙壁紙

月桃

主な素材は紙で 和紙も含まれます。
吸湿・通気性に優れ 一般的な和紙クロスは 表面材と裏紙を貼り合わせてます。
表面は襖紙のようにエンボスまたはプリントを施したものがあります。

特徴としては

  1. テクスチャーやプリントなどのデザイン性に優れたものが多い
  2. 多色物が多い
  3. 非木材パルプ紙やケナフ月桃 など素材のバリエーションがある

などがあります。

 

和紙

和紙壁紙

鳥の子紙や襖紙などの和紙を壁張りに流用したもの。和紙クロス裏紙付
手漉きの和紙や機械漉きの和紙などあります。

 

輸入壁紙(洋紙)

輸入壁紙

最も一般的なのは 洋紙にプリントやエンボス等の施したものが多くあります。
デザイン・色彩とも 表現に富んだ優れた製品が多くあります。
一般的なサイズは 国産品に比べ約53cmと幅も狭く10m巻になっているものが多くあります。
また   Omexco 輸入壁紙(壁+不織布) などのように約100cm幅のブランドメーカーの製品なども広く使われています。

 

和紙壁紙には、漉いた紙と表面の紙に裏打ちの紙を貼り付けたモノがあります。

  1. 漉いた和紙は 紙そのもので木材で言いますと「無垢材」
    例えばこちらの 土佐和紙壁紙(壁+和紙)

    1. 表面は和紙で裏打ち紙を貼った 一般的なクロスと同じ壁紙で、木材で言いますと「合板材」
      例えば 月桃紙壁紙(壁+紙)のような壁紙。

とイメージしていただければ わかりやすいかと思います。

 

■ 汚れ

和紙の種類にもよりますが 一般的な紙系の和紙壁紙は ビニル壁紙に比べるとキズや擦れに比較的弱く 水を吸い込みやすい素材の性質上 一度水汚れが染込んでしまうと拭き取れないのが特徴です。
ノートにジュースをこぼしたとき 染み込むと拭き取ってもシミになったりすると思われますが それと同じようなこととイメージしていただければ良いかと思います。

和紙壁紙にしたいけど 汚れたらと思うと・・・

確かにビニルクロスに比べ水汚れには弱いです。

 

ただ お家で生活をしていれば ビニルクロスでも汚れますし 時間が経つと変色もしますので あまり神経質に考えなくてもよいかと思います。

もちろん 和紙壁紙は紙ですので
水が飛び散る所や 汚れると気になる場所などは避けた方が良いかと思います。 

 

■ メンテナンス方法

一般的な紙系壁紙など

  • 水汚れがついた場合
    水汚れが付いてしまった時は すぐに乾いた布やティッシュペーパーなどで汚れを吸い取るようにしてください。
    表面をこすると破れの原因になるので 軽くポンポンとたたくように拭き取るのがポイントです。
    シミの原因になるので水拭きはしないでください。
    多くの紙系壁紙製品は撥水加工を施していますが 防水ではございません。

  • 手あか汚れの場合
    手あかや小さな汚れなどは 消しゴムや パンくずなどで 表面を軽く擦ると落ちる場合があります。
    あまり強く擦ると表面が破れたり 凹凸が潰れたりするので注意してください。
    中には 撥水加工をしてあるものもありますが 水滴をはじき 汚れの浸透を軽減するものです。
    長時間にわたって付着した汚れは取ることができません。
    なお 水ぶきはシミの元になります。
    手あかなどの汚れは見えにくい所や手持ちのサンプルなどでこすって 商品の色落ちなどを確かめてから対応することをおすすめします。

 

土佐和紙壁紙(機械漉き)のメンテナンス方法

一般的な紙系壁紙と同じことが言えますが

  • カビが発生してしまった場合
    カビが発生した場合は 綺麗な水を含ませたタオルで優しく叩いて カビを落として下さい。
    その後 自然乾燥で 乾かして下さい。
    もし 一回で落ちない場合は 何回か同じように繰り返して下さい。
    それでも問題が解決しない場合は 下地の処理に問題があると考えられますので 上から和紙壁紙を重ねて貼り替え(二枚貼り)か 下地の処理自体をやり直して下さい。

  • 雨水や水汚れが付着した場合
    雨水や水汚れが付着した場合は 綺麗な水を含ませたタオルで優しく叩いて落とし自然乾燥で乾かして下さい。
    もし 一回で落ちない場合は 何回か同じように繰り返すと目立たなくなります。
    それでも問題が解決しない場合は 上から和紙壁紙を重ねて貼り替え(二枚貼り)をして下さい。

  • 押しピン等で穴が開いてしまった場合
    押しピン・釘の穴には、霧吹きで水をかけて下さい。
    暫くすると自然にふさがって目立たなくなります。
    ビニルクロス等の壁紙と異なり 綺麗に元に戻りますのでご安心下さい。

  • 何かに引っ掛けて破けてしまった場合
    その破けた部分が少しでしたら 糊で貼りなおして その貼り直した境界部分とその周辺部分を優しく叩いて下さい。境界部分がわかりにくくなります。
    又 大部分が破けてしまった場合は、部分的に貼り直して下さい。

お住まいなられてから、壁紙表面にシミなどが発生する場合があります。

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和紙壁紙は下地の変化など 表面に発生する場合があります。
和紙は調湿性や通気性などに優れているため 湿度調整をしています。
湿気(水滴)等によるシミが発生する場合があります。
これは紙のですので経年変化と共に風合いとして馴染んでいきます。
品質への問題はありませんが紙特有の現象です。

和紙壁紙にシミが出たりする原因 様々な要因があります。
自然現象ですので断定できませんが参考にしていただければと思います。

  • 施工時の糊の種類などによるアク・シミと考えられます。

  •  壁紙内部からの場合は糊(糊を攪拌した時の水等)または 雨水などの溜まり(雨漏りの場合は壁紙の表面が濡れていますので業社担当者様と協議して下さい)

  • 外側からの場合は湿気(水滴)等が考えられます。

  • 全ての建物に当てはまることではないですが 立地条件(山際や海辺)なども 関係する場合があります。

 

 いかがでしたか?
和紙壁紙は紙製品ですので ビニルクロスより水に弱いという欠点がありますが 調湿性や通気性があり紙の風合いがとても優しく 空気が軽くて心地よい空間を体感していただけます。
和紙壁紙は、ビニルクロスにはないメリットがたくさんあります。

 

 

最後までお読みいただき ありがとうございました。

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