壁紙スペシャリストの壁紙専門誌
「WALLPAPERS TIPS」:壁紙のヒント
壁紙のコト・ハウツーなどをご紹介しています。
最近では、ライフスタイルの変化に合わせて住空間のイメージを一新するために
“壁紙は貼り替えるもの”
という認識が徐々に浸透してきています。
貼ると張るどっちですか?
糊をつけて貼るので壁紙では貼るが正解かと思います。
また よく誤解されていますが
壁紙・クロスは貼るではなく仕上げるが1流のプロの世界です。
壁紙という言葉はビニールクロス(ビニクロ)の 裏紙付き塩化ビニルシートクロスではないです。
壁紙は 本来デザイン・色・柄・テクスチャ-などの意匠性を重視した化粧仕上材ですので 他の建材とは異なり 10年あるいは20年といった長期間にわたる維持は 一部の製品を除き あまり期待はできません。
そして ビニル壁紙からの貼り替えの場合 下地の経年劣化などにより 最初に貼った時より仕上がりが劣ります。
ある程度の期間はメンテナンスを行ない 数年後に貼り替える使われ方が 壁紙の特徴にあった利用方法になります。
暮らしの中で 十分なメンテナンスをしても いずれは壁紙の貼り替えの時期がやってきます。
貼り替えの理由は、大きく分けると次の 3つが考えられると思います。
- 壁紙の経年劣化
- 水漏れやカビなどの事故
- 模様替えなどの感覚的な理由
■ 壁紙の経年劣化
壁紙の 一般的な耐久性については 素材の多様性と利用者の使われ方の影響により 一概には言えません。
10年~20年というレベルでの耐久性を 技術的に長持ちする製品もありますが それは壁紙の本来の役割とは言えず 壁紙は襖や畳のように 定期的に 貼り替えるものだと 解釈した方が実際的です。
壁紙の美観性と耐久性は 壁紙が素材的に劣化するまでの 永い年月で考えることはできません。
この点については他の化粧仕上材も同じで 美しさをどのようにして長持ちさせるかが 大きな課題となっています。
そしてこの点になると 美しさに対する使用者(住人)の考え方あるいは 我慢できる範囲により耐久性が大きく左右されます。
一般的に行われる張り替えの年数。
- ホテルのパブリックスペース 2~3年で張り替え
- ホテルの客室 3~4年で張り替え
- 一般の住宅 2~10年で張り替え
- ヨーロッパなどの一般家庭 2~5年ごとに張り替え
ホテルについては説明はいらないと思いますが 多くの人の目に触れるとともに その良し悪しでホテルのイメージが決まってしまいます。
一般の住宅は 感覚的な要因も入っていますが キッチンまわり・子供部屋など どうしても他の部屋より汚れやすいところがあるため かなり幅の広い年数となっています。
■ 感覚的な要因
現在の輸入壁紙はヨーロッパで発達してきました。
ヨーロッパで広く普及した一番大きな理由は 手軽に施工でき しかも手軽に模様替えができるという点にありました。
国内においても 手軽に見ばえのよい仕上げが できるという点で 普及し 次いで防火材料としての安全性が認められ 品質の向上もあって現在に至っていますが
「模様替え」という意識については まだ壁紙の利点としてまだまだ 広く認められてるわけではありません。
壁紙の貼り替えによる模様替えは 単に色調や柄が変わるだけでなく いわゆるテクスチャ-を変えることができるので 部屋の雰囲気を自由に演出することができます。
洋室を和室に・和室を洋室に インテリアのスタイルに合わせてという イメージの変化が 容易にできるのです。
しかし、こうした貼り替えばかりでりでなく 実際には 汚れがひどくなったなどの理由にとる貼り替えも多くあります。
この汚れの程度の判断が 結局個人差に左右されるのです。
■ メンテナンスは必要
十分に注意して仕上げられた壁紙は その仕上がりの美しさを保つためには 一定のメンテナンスが必要です。
メンテナンスの方法は 壁紙の素材の種類によって異なります。
現在 多種多様な素材の壁紙が 市場に出回っていますので 見ただけでは判断しにくいものもありますので 素材を確認してからメンテナンスを行ってください。
最後までお読みいただき ありがとうございました。
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