カーペット+壁紙の専門誌『AGI』

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カーペットとラグの違い。絨毯など敷物の呼び方って?(AGI WEB ショップ)

カーペット、絨毯、ラグなど、様々な情報の中で呼び方や使い分けなど色々ありますね。
敷物の呼び方はたくさんありますが、本当は何が違うんでしょう?

よく呼ばれる分け方としては、大きさや作り方などの分類とされますが、確かに一般的には、わかりやすい分け方です。

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■ カーペット、絨毯、ラグ、敷物

カーペット(CARPET)
繊維床敷物の総称で、パイルのあるものとパイルのないものに大別されます。
じゅうたんとも呼ばれます。

絨毯(CARPET)
カーペットやラグの日本語の総称で、織じゅうたんに属するウィルトン、ダブルフェイスなどの織機を使用した角カーペットを指すことが多い。
敷物使用の歴史的イメージから織じゅうたん以外でも比較的高級なパイルカーペットにこの名を使用する慣習が残っています。
手織り高級敷物は別に、「だんつう」と言われています。

ラグ(RUG)
置き敷きの敷物。主に部屋の中敷き・部分敷きとして用いる床敷物。
置き敷きの小型の敷物でアクセント的に部屋の中敷き、部分敷きとして使用されるアクセントラグ、エリアラグ、スキャッターラグ(バスマット程度のもの)と言われているものの総称です。

敷物(FLOORCOVERING)
装飾、保温、防音などを主な目的とした床に敷くものの総称で建材とは区別されています。
目的の性格上、カーペット、マット、ゴザなど繊維製のものが多いですが、ビニールシート、ゴムシートなどのプラスチック製のものも分類的には含まれます。

いかがでしたか?何となくわかったけどって感じですよね。

カーペットと絨毯は製品そのものを指し、ラグは大きさや敷き方と言ったイメージを持っていただければわかりやすかと思います。


■ それを全体として一つの呼び名としたのが「敷物」になります。
ショップなどで販売されている敷物の製品の違いのイメージと呼び名を簡単に分けてみました。

● インテリア・カーペット製法
ウィルトンカーペット → ウィルトン製法 敷物
タフテッドカーペット → タフテッド製法 敷物
ロールカーペット → ロール型 敷物
タイルカーペット → タイル型 敷物
パンチカーペット → 不織布 敷物

● 建材系
ウッドカーペット → 木製 敷物
ビニルカーペット → ビニル 製敷物

● 家電系
電気カーペット → 電気 敷物
ホットカーペット → 温かい 敷物

● 寝具・生活用品系
低反発ラグ → 低反発 敷物
マイクロファイバーラグ →超極細科学繊維 敷物
ジョイントマット → 小型接合 敷物 

敷物にすると何となくカーペットに違いがあることがイメージできるかと思います。
カーペットと言っても品質や、つくられ方、使われ方で製品の違いがあるのです。


■ ラグとカーペットの違いわ?
では、もう少し違う角度から考えてみましょう。
分け方としては、ルーツ(使われ方)

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● ラグは
エリアに敷く置き敷きの敷物。ルーツとしては、手織り絨毯の遊牧民族の生活からきているのだと思われます。

もっと昔の古代から敷物は使われてました。羊やヤギなどの飼育と共に羊毛などを床に敷くといった床から始まりました。

ギャベやペルシャ絨毯など、その国の文化や文様やデザインをタペストリーや手織り絨毯として使われ、移動する中で持ち運びができ、布団のように敷かれる、羊毛を使用して織上げてつくる。

といったルーツからきてるのだなぁ~っと今のエリアやアクセントなどのラグの使われ方とイメージができるかと思います。


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● カーペットは
繊維床敷物の総称でパイルのるものないもの。ルーツとしては、産業革命による織物産業の誕生によって絨毯の生産が始まりました。
ペルシャ絨毯を1つ織りあげるには1人の人間の丸1年の労力を要すると言われています。長時間労働と低賃金を前提とするペルシャ絨毯を産業として確立することはその頃のヨーロッパでは不可能でした。

そこで機械織カーペットが誕生したのです。

機械織カーペットというとウィルトン、アキスミンスターなどの織機でパイル織物。
遊牧民族とちがって、移動しないお家の暮らしですので、贅沢な高級な機械織カーペットがつくられるとお部屋全体に敷き込みたくなりますよね。

機械幅が広いため、ラグのように小さなサイズではないのでフローリングのように敷かれます。
サイズが大きいので敷き方も自由な方法で敷くことができます。敷き込んだりラグのようにエリアに置き敷きしたり。

っといったルーツからきてるのだと今のカーペットの使われ方とイメージができますね。


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■ AGIのウール織じゅうたんは主にウール製の「カーペット」と「絨毯」にあたります。

ウール織じゅうたんは、敷き込みにも置き敷きにも可能な「カーペット」であって機械織の「絨毯」です。もちろん機械と言っても人の手仕事によって完成されます。

ラグの敷き方は、必要な部分だけ敷いたり、模様替えに敷きかえたりできます。
また、カーペットを広々と敷き込んだ贅沢な敷き方は、一つの空間を作ったりもできますので、一般的にサイズの決まった小さな既製サイズのラグにはない良い所です。

お部屋の使い方や環境によって、最適な敷物も変わってくると思います。用途に応じてお選びください。



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■ カーペットの敷き込まれた床。(CARPET FLOORCOVERING)

お部屋の床全面に敷き込むカーペットは、継ぎ目なくお部屋全体の床を保護できて、どの場所も踏み心地が柔らかくなり、冬場の断熱効果に優れています。

しかし、最近では、最初から職人によって敷き込む事ができる専門店や、業者さんも少なく、また、依頼するところをみつけるのも少ないものです。

建材ではないので、建築業者さんや設計さん、コーディネーターさんも知識や現場経験なども持っておらず、その良さも伝えきれないというのも現状です。

また、製品も色々なものが増え、品質もわかりにくく、一言でカーペットっと1つにまとめられ、言葉も軽く使われてしまっています。




このブログでは、ウール織じゅうたんを中心に、高品質のウールカーペット・カーペット・ラグ・敷物のことなど、ご紹介していきます。

色々なお声の中から少しづつお伝えしていければと思っております。




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